この夏、約1か月をかけて園庭の排水設備工事と土壌改良を行いました。
以前は比較的水はけのよい園庭でしたが、ここ数年、雨が降ると園庭のあちこちに水たまりができ、雨が上がった後もなかなか水が引かないことが増えてきました。

今でも思い出すのが、2年前の運動会でのあの悪夢です。
晴れ予報だったのに、直前の突然の雨。あっという間に園庭のあちこちに水たまりができてしまいました。当日は開始時間を30分遅らせ、職員総出で園庭の水を取り除いてから、ようやく運動会を始めることができました。
その後、耕運機で園庭を畑のように耕してみたりもしましたが、思うようには改善しませんでした。

園では、運動会のトラックのラインや、子どもたちの立ち位置の印などに、とんでもない量の石灰を使います。こうした石灰が長年積み重なったことや、園庭を使う中で土が踏み固められたことなどもあって、地表近くに硬い層ができ、水が浸み込みにくくなっていたようです。
園庭の排水環境を根本から改善
そこで今回、一時的に水たまりを解消するのではなく、園庭そのものの排水環境を改善する工事を行うことにしました。

工事では園庭に溝を掘り、地中に排水管を設置しました。
園庭に降った雨を地中で受け、排水管を通して一か所に集約し、最終的に園外へ排水する仕組みです。
ただ、工事を始める前に一つ問題が。
肝心の塩ビ管がなかなか手に入らない。そして、高い💦
海外情勢などの影響もあり、資材の確保にはずいぶん苦労したそうです。
そんなこともありながら、なんとか資材を確保していただき、この夏の工事にこぎつけました。


そして今回は、排水管を入れて終わりではなく、地表付近の土や砂の入れ替えも行い、園庭全体の土壌改良も行いました。

今回の工事には、それはそれは費用がかかりました。
「土にそんなにお金をかけるの?」と思われるかもしれません。
まあ、私はクワカブの飼育でも、結構土にお金をかけていますが(笑)。
それはさておき、園にとっても決して小さな金額ではありません。でも、園庭は子どもたちが毎日走ったり、遊んだり、さまざまな活動をしたりする大切な場所です。土が硬く締まった園庭は、転んだときのけがのリスクにもつながります。
また、雨が上がっても水たまりが残っていれば、せっかく晴れていても園庭で活動することができません。そのたびに職員が水を汲み出したり、取り除いたりする作業も必要になります。
そう考えると、子どもたちが安全に、思いきり体を動かせる環境を整えるために、今回の工事は必要なものだったはずです。
きっと。
完成したその日に、いきなり大雨が
約1か月にわたった工事は、8月27日にひとまず完成を迎えました。
すると、その日の12時頃から雨が降り始め、12時30分頃には土砂降りに。完成したその日に、いきなりです。
この後園庭がどうなるのか、気になって見ていましたが、雨が強くなり20分ほどすると、さすがに園庭一面が水に覆われました。
普段、こんなに園庭をまじまじと見ていることもありませんが(笑)。

ところが、驚いたのはその後です。
13時40分頃に雨が弱くなると、みるみる水が引いていき、14時50分頃には園庭の大部分から水が引いていました。

さらに16時過ぎには、水が残っていたのは園庭の端にほんのわずか。

そして18時頃には、園庭の水はすっかり引いていました。
これまでとは明らかに違う、水の引く速さでした。
翌朝6時。もちろん水たまりはなく、園庭はすっかり準備万端といった感じでした。

工事が完成したその日に、まさかこれほどの雨が降るとは思いませんでしたが、新しく整備した排水設備の出番となりました。
雨が弱まってから、わずか数時間で園庭の水がほぼなくなる。これだけ水が早く引くとは、正直驚きました。
雨の翌朝に水たまりが残っていれば、職員が水を取り除いたり、園庭での活動を変更したりする必要がありましたが、そんな朝も、これからはずいぶん減りそうです。
9月からは、いよいよ運動会に向けた活動が本格的に始まります。
新しくなった園庭で、子どもたちが思いきり走り、元気いっぱい活動してくれることを楽しみにしています。


